一般財団法人社会変革推進財団(理事長:大野 修一 、所在地:東京都港区、以下「SIIF」)は、SIIFインパクトキャピタル株式会社(代表取締役:梅田和宏・三浦麗理、所在地:東京都渋谷区、以下「SIIFIC」)と共同で運営するSIIFIC ウェルネス投資事業有限責任組合(以下、「SIIFICウェルネスファンド」)を通じ、2025年9月25日に、株式会社Personal Health Tech(代表取締役:新⽥哲哉、所在地:大阪府大阪市、以下「PHT」)が発行する新株予約権付社債を引き受けました。
株式会社Personal Health Techは、「デジタルテクノロジーで革新的なヘルスケアソリューションを」をミッションに掲げ、健康寿命の延伸と予防医療の普及を目指すヘルスケアエコシステムを構築しています。個人健康記録(Personal Health Record、PHR)を活用し、個人の健康・医療・介護情報を一元管理。健康管理アプリ「ログシル」では、健康診断結果のDX化、オンライン相談、動画による啓蒙など、健康経営に必要な機能をワンストップで提供しています。「けんさぽ」による健康診断代行・産業医紹介サービスや、企業向け管理画面の提供で、健康情報をデータ化し分析を行うことで、従業員の不調予兆を可視化し、医療費抑制と業務効率化を図ります。
SIIFICウェルネスファンドは、4つの投資テーマのひとつに「前向きかつ多様な活動、ライフスタイルへの取り組みを促す製品、サービス」への投資を掲げています。
⽇本では、⾼齢化と労働⼈⼝の減少が急速に進⾏する中、労働者⼀⼈ひとりの健康維持がこれまで以上に重要な社会的テーマとなっています。国内に大きな割合を占める中⼩企業においては、法定健康診断受診率やストレスチェック受検率が⼤企業に比べて低いことが、厚⽣労働省の調査等からも明らかになっています。 SIIFICウェルネスファンドは、PHTの健診業務・⼈的資本情報対応などフルスタック型健康管理サービスのコストパフォーマンス、外国語対応、DX⽀援の点において、明確な市場優位性を有しているものと評価しています。また、PHTは⼤⼿企業だけでなく、「10⼈〜30⼈程度の事業者」に向けた専⽤パッケージ(KENSAPO for Business Light)を開発しており、これらが広く普及することで「予防中⼼型社会」へのシフトが実現でき、国内におけるウェルネス・リテラシーの向上に資するものと期待しています。
SIIFICウェルネスファンドでは、下記のプロセスに基づき投資判断しました。
1.システム分析の実施(図1):
システム思考により、PHTが「ウェルネス・リテラシー向上」に資する事業者であることを多角的に評価しました。
図1 :企業の健康経営体制の現状と中小企業や多国籍企業での健康経営DX支援
2.Theory of Change(ロジックモデル)の構築(図2):
PHTが「ウェルネス・リテラシー向上」に寄与する事業者であることを3段階で可視化しました。
図2 :Theory of Change
株式会社Personal Health Tech 代表取締役:新⽥哲哉氏のコメント
SIIFICウェルネスファンドからの出資決定を大変光栄に存じます。弊社は「けんさぽ」を通じて企業の健康管理を効率化し、働く人々が健やかに活躍できる社会の実現を目指してまいりました。今回の資金調達を機に、さらなる事業拡大のための事業基盤を確立します。また、中小企業や個人のマーケットへリーチし、健康を支えるインフラ企業として、社会全体のウェルビーイング向上に貢献し続ける所存です。
支援方針
今後、SIIFICウェルネスファンドは、PHTへの経営支援とともに、ウェルネス領域におけるシステムチェンジを目指すインパクト投資やインパクト測定・マネジメントの実践に邁進し、誰もがよりよく生きられる社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。